100年に一人の逸材と滾る…イヤァオ!

新日の二人

今から6年前、2014年に発売された写真集「Be」に収められた

棚橋弘至選手と中邑真輔選手の筆跡について

現在、中邑選手はWWEに所属しておりますが、

この写真集発売当時、

新日の人気を引っ張るけん引役として人気を二分する勢いでした

まず、二人の文字の第一印象ですが、

棚橋さんは「若い」

1976年生まれですから記載当時は39歳

39歳にしては若々しい、

言葉を変えると子供っぽい一面を感じさせる文字です

一方、ハネを意識した直線的な字形は超現実的で目的達成の最短距離を目指すといった

いかにもスポーツマンらしさを感じる文字でもあります

 

一方、中邑さんは「繊細」

1980年生まれで記載当時35歳ですが、

スポーツマンというよりは内面の成熟を目指す芸術家タイプ

流れを大切にする柔軟性を感じさせます

情緒性豊かな中に美学を追求する孤高の精神性を「中」字、

長く突出した縦画が物語っています

職業から文字の形をイメージすると、

棚橋さんタイプの字はなんとなく想像がつくのですが

荒々しく闘魂たぎる男の世界に中邑さんの文字は意外でした

プロレスラーは裸一貫の人気商売

エンターティメント性があるとはいえ

試合は死のリスクと隣り合わせで常に真剣勝負です

だからこそいつの時代もプロレスは技と力で私達に勇気と夢を与えてくれます

しかし演出はレスラーそれぞれ

各々の考え方や価値観によって違ってきます

特にこの二人はプロレスラーとしてのあり方の違いが文字に表れています

自分の体を通して二人の見る世界はこんなにも違うものかと興味は尽きません

棚橋弘至

棚橋さんの文字はマジックで力強く書かれています

文字の大きさが揃い、

直線的な中にも適度に丸みを帯びた個所がところどころにあります

目的、目標に向かうための決めごと(トレーニングなど)は怠りませんが、

悲痛な感じではなく楽しく明るくがモットーの方でしょう

自分の感情に忠実に行動するタイプですが、理論的思考の持ち主ですので

必要とあらば単調で面白みに欠けたルーティン的な作業にも

コツコツ取り組むブレない精神力の持ち主です

たまには楽しい方向に流れる傾向もありますが、

それはそれとスパッと割り切る潔さも

へんとつくりの間の空間が狭いのはストイックな一面を表しています

左払いが長めで行がうねっているのは、

自分自身のやりたいようにやって

注目を浴びたいというおなじみの行動(エアギター)に繋がっているようです

棚橋さんの興味関心は他人ではなく

自分自身ですから物事を考えるにあたってもいたってシンプルです

「自分はどうしたいか、どうありたいか」ということに焦点を当て

それに向かいます

自分の目的を楽しみながら達成する、

また、リーダー的存在として期待にこたえる事を素直に自分の使命を受け止め、

自らの目標やありたい姿とリンクさせるエンターテイナーでしょう

しかし、最初からプロレスラーを目指していたわけではないのだそうです

もともとは野球選手になりたかったのだそう

学生時代に、プロレスなら自分が輝くことができるのではと思って

プロレスに転向したのだそうです

中邑真輔

ロマンチストの中邑さんとは正反対の超現実的思考の持ち主です

目的達成のためには自分を信じ目的に向かって正面から挑む、

こんなことは誰もが解っていることですが、

簡単に実行などできることではありません

しかし、それができてしまう棚橋さんの常人とはかけ離れているポジティブな姿は皆に勇気、感動、そしてあきらめない心を発信するのでしょう。

 

さて、中邑さんですがこちらはシャープペン状の筆記具で書かれています

プロレスラーは力が強いのに、

シャーペンなんかで書いたら芯がボキッと折れてしまうんじゃないかと思いますが・・・

中邑さんは違うのです

この筆跡は、「Be」という写真集中、本人直筆の50問50答にあるものですが、その50答の文字がびっくりするほど小さい!

何故こんな小さな文字を書くのか、

試合のパフォーマンスからはまったく想像がつかない文字に一瞬目が点になってしまいました

名前はそこそこの大きさで書かれているのですが

力仕事(?)をやっていても小さな文字が書けるということは、

つまり手先の器用さが半端ないのでしょう

また、横線の間隔が非等間隔になっています

これだけ小さな文字が書ける器用さを持っているのだから

等間隔に書くことができないわけではありません

この場合の非等間隔は芸術的感覚としての

「感性、感覚重視」であると思われます(ちなみに棚橋さんは等間隔傾向で、計画通り、感情に左右されないタイプです)

また、中邑さんは頭の回転が速い才気煥発型ですが

基本的に大きな声を上げて自分の存在をアピールすることはないようです

興味関心は周囲に向けられることも多く、

人間ウォッチングなんかも好きそうです

理想が高いロマンチストで自分の美学も持っていますので

発する言葉もかっこいい訳です

考え方は真面目ですが行動は自由人

ちょっぴりわがままな面も。

女性ファンが多いのもわかります

中邑さんにとってプロレスは小さなころからのあこがれの世界

この世界を盛り上げ引っ張っていくためにリング上で自分を演出し、

アーティスティックに自らを表現して私達を楽しませてくれるのでしょう