批判と否定の違い…相手を批判ではなく否定することは自己否定につながる

脳の配線も人それぞれ

「奇跡の脳」著者のジルボルト・テイラー氏は、

「複雑で入り組んだ脳の細かい解剖学的特徴からすると、

大脳皮質の繊細な配線は個人差がある方が普通だといえる」と述べています

 

体を組成する細胞と違って、

ニューロンと呼ばれる神経細胞は、死んだら再生しません

ですから、脳内のニューロンは、

自分が生まれた時からずっと一緒に生き続けているのだそうです

そして、その人特有の経験を積み重ねていくことによって

ニューロンのつながり方は変化していくのだそうです

 

つまり、人の脳としての機能的な働きは同じでも、

その人のものの考え方や感じ方によって

ニューロンのつながり方は、単純だったり、複雑に入り組んだりして

「配線」そのものが違ってくるのです

人それぞれの考え方、感じ方の違いのポイントはここなのでしょう

 

ですから、物事を否定的にとらえる人は、

何かの刺激が入ってきた時、否定的な回路に繋がりやすくなります

それは放っておくとクセになってしまいます

クセになってしまうと、

刺激に対して自動的に否定的回路に繋がってしまうため、

自分でも気付かないうちに、

否定的な考え方がその人の標準になってしまうのです

 

逆に物事を肯定的にとらえる人は、

刺激に対して、物事を自然と肯定的な回路でとらえるので

無理しているわけではないのに明るく考え、ふるまうことができるのです

 

両者からお互いを見ると

無理して元気にふるまっているように見えたり、

あるいは、必要以上にネガティブにふるまったり見えるでしょう

そこを割り切れないまま、自分と違う箇所に焦点を当てて

白黒つけてしまうことは自分の見識を狭めてしまいます

「脳の回路の配線は人それぞれ」なのだから

相手の人格や存在を尊重する視点が抜けている批判は、

批判ではなく、相手の存在の否定となってしまいます

だからといって、

相手に危害を加えるような行為を平気で行うような場合は

人それぞれだから、ではすみません

そのような場合は法でしかるべき裁きを受けてもらうことになるでしょう

 

ここでは、相手との感じ方、考え方の些細な行き違いに

自分の感情のやり場がなく、

批判と否定の境目があいまいになってしまう場合についてお伝えしています

 

自分の感じ方、考え方なのだから

自分の自由だというのならば仕方ないのですが、

その思考回路のクセこそが、

自分自身をプラスにもマイナスにも導くことを

理解しておいたほうがいいでしょう

 

なぜならば、繰り返される思考や行動は、

潜在意識にインプットされるからです

そして、潜在意識は「主語」を理解できません

ですから、

「〇〇を許せない」

「〇〇のことは嫌い」など、心の底から思い続けたり

口に出して言い続けたりすることで、

「許せない」

「嫌い」などの

否定ワードは自分自身の潜在意識に浸透してしまうのです

潜在意識は「主語」が理解できないので、

自分自身のことを「許せなく、嫌って」しまいます

 

人間は、潜在意識で想っているものを勝手に引き寄せ、

実現させていくといわれています

ですから、自分の潜在意識の中に

「否定」があると、「否定」を引き寄せ、

「肯定」があると「肯定」を引き寄せるのです

 

ただ、口から出す「言葉」も確かに大事ですが、

問題は、潜在意識に浸み込んだものが

「肯定的」か「否定的」かで、引き寄せるものが変わってきます

現在の自分が何を引き寄せているかで、

自分の潜在意識に浸み込んでいる方向性がわかるはずです

成功の真っただ中にいるのであれば、潜在意識は自己肯定を

変化の真っただ中にいるのであれば、潜在意識は変化を求めているのでしょう

 

その時の自分の回りにいる人やものは、

自分の潜在意識と同じ傾向性のものだと判断できるのです